日本で生まれた脊椎内視鏡手術

 1997年腰椎椎間板ヘルニアに対して脊椎内視鏡を用いた低侵襲手術(MED)が米国から論文報告され、1998年10月に厚生労働省がMEDを認可し日本でも保険適応で手術できるようになりました。和歌山県立医大の整形外科学教室は、この手術をいち早く取り込んで日本人の様々な脊椎変性疾患に対応できるように手術器具や光学医療機器を新たに開発しました。その結果、新たな手術法(MEF・MEL・MELF・tabdem手術など)を作り上げ、低侵襲化された脊椎内視鏡手術が完成しました。
 2004年日本整形外科学会は脊椎内視鏡下手術技術認定医制度を設立し、安全に手術が行える手術技術認定医の育成を開始しました。2005年に脊椎内視鏡手術は保険適応となり、次第に全国へと普及していきました。その結果、低侵襲な手術であるだけでなく、術後の短期成績や中期成績が良好であり、最近では長期成績もきわめて良好であることも判明しています。

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