当科について

麻酔科ってどんな診療科?

手術時の麻酔を担当します。
患者さんに手術中安心して眠ってもらっている間に術者に安全に手術を行って頂いて、術中や術後の鎮痛を担うのが主な仕事です。
患者さんとご家族には手術に臨むにあたり、できるだけ不安をなくして安心安全に麻酔を受けていただけるよう、丁寧な術前診察・麻酔説明を行います。
また患者さんの年齢や全身状態に合わせた過不足のない適切な麻酔方法を選択することで、手術中の体にかかる負担や術中術後の痛み、吐き気等の症状を和らげます。
どのような些細なことでもいいので、心配なことやわからないことがあれば気軽に色々質問してください。


麻酔の方法は?

当院では局所麻酔の手術以外は全身麻酔が基本です。症例により脊椎くも膜下麻酔や硬膜外麻酔、神経ブロックなどの鎮痛を組み合わせた麻酔を行います。これらの注射は患者さんの不安などを考慮して麻酔で眠っている間に行います。整形外科手術の場合、高齢者などでは心臓や肺への負担を減らすために気管内挿管を行わず、自発呼吸下に麻酔・手術を行う場合も多々あります。
患者さんが起きている間には、痛いことや怖いこと、辛いことはできるかぎり行いません。

対応している疾患

当院で行われている麻酔が必要な手術は主には整形外科疾患ですが、外科手術、手術室で行われる局所麻酔手術や検査時の鎮静など、麻酔科医師を必要とする様々な場面、疾患で麻酔を行います。

当院手術部での手術実績(2020年度)

当院で行われている麻酔が必要な手術は主には整形外科疾患ですが、外科手術、手術室で行われる局所麻酔手術や検査時の鎮静など、麻酔科医師を必要とする様々な場面、疾患で麻酔を行います。

疾患 術式
【脊椎疾患】
脊柱管狭窄症、黄色靱帯骨化症、後縦靱帯骨化症、脊髄症、椎間板ヘルニア、圧迫骨折、等
(内視鏡下)椎弓切除術、(内視鏡下)椎弓形成術、開窓術、後方固定術、(内視鏡下)椎間板摘出術、BKP、等
【肩関節疾患】
肩腱板断裂、関節唇損傷、肩インピンジメント症候群、上腕骨頚部骨折、等
鏡視下腱板断裂手術、鏡視下バンカート術後、鏡視下関節唇形成術、鏡視下関節授動術、リバース型人工肩関節置換術、等
【上下肢疾患】
大腿骨頸部骨折、大腿骨転子部骨折、大腿骨転子下骨折、大腿骨果上骨折、踵骨骨折、足関節内外顆骨折、上腕骨顆上骨折、橈骨遠位端骨折、肩鎖関節骨折、鎖骨骨折、アキレス腱断裂、等
人工骨頭置換術、観血的骨接合術、経皮的ピンニング、アキレス腱縫合術、等
【局所麻酔】
正中神経麻痺、手根管症候群、ガングリオン、指神経断裂、ばね指、等
神経剥離術、ガングリオン摘出術、神経縫合、腱鞘切開術、等
【その他】
軟部腫瘍、乳腺腫瘍、等
軟部腫瘍摘出術、腫瘍切除術、等

担当医紹介

麻酔科部長

王 仁成

専門分野
麻酔全般(全身麻酔・脊椎麻酔・硬膜外麻酔・神経ブロック・他)
経歴
近畿大学医学部 卒業
近畿大学医学部付属病院
近畿大学奈良病院
近畿大学堺病院
医療法人純幸会 豊中渡辺病院
社会医療法人純幸会 関西メディカル病院
資格
麻酔科標榜医(厚生労働省所管)
日本麻酔科学会認定医
メッセージ
「全身麻酔って怖いですよね?」「麻酔って手術で大事ですよね?」「麻酔でちゃんと眠れますか?」「手術中目が覚めたりしませんか?」「手術が終わったらちゃんと起きますか?」「手術の後は痛くないですか?」など、麻酔科の術前診察時によく聞かれます。患者さんやご家族が不安に思われていることにしっかり応えて、「寝てただけで終わったわ」「こんなんやったら手術しても怖くないね」「とても楽に終わって良かった」など、できるだけ快適に麻酔と手術を受けてもらえるようにしたいと思います。
理想は「夜寝て朝起きたら手術が終わっている」です。時間的、物理的には現実問題として困難ですが、それぐらい楽に麻酔を受けてもらえるよう尽力します。

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