検査科のご案内

超音波検査


臨床検査とは

 臨床検査をご存知ですか?
病院に行くと、「まず検査」という場合が多いですが、体の異常を調べる為には、必ず検査が必要です。その方法は二つです。体の生態を直接検査する生理検査と、血液、尿などを調べる検体検査です。これらを有効に組み合わせて、がんの発見や生活習慣病などの診断を行うのです。

検査科の取組み

 当院の検査は、高度な技術に裏付けされた安心・安全の検査技術を用いて、病気の原因を解明する「正確な医療情報」を提供し、患者さまの不安を取り除き、病気の治療に貢献できるよう取組んでおります。

検査科の3つの方針

当院の検査について

検体検査のご紹介

|生化学検査
血液で、糖尿病や肝機能・腎機能、各種感染症を調べる場合に行います。


|血球検査
血液で赤血球数、白血球数、血小板数に異常かないか調べます。貧血や白血病なども分かります。


|尿検査
尿中の成分(糖・タンパクなど)や顕微鏡で尿中の赤血球・白血球・細胞の数などを調べて腎臓の状態がわかります。

生理検査のご紹介

|心電図検査
心臓から発せられる微弱な電気信号を増幅し、波形として記録します。


|超音波(エコー)検査
超音波の性質を利用して反射する音(反射波)を受信し、画像を作ります。放射線の被爆はなく痛みもありません。検査時間は20分程度です。


|新しい超音波検査のご案内
1. Elastography(エラストグラフィ)
当院では超音波装置を用いて肝臓の硬度測定を行っています。近年、肝硬度の高い方の発癌率が圧倒的に高いことが発表されました。これを受けて、肝硬度測定をすることにより肝臓癌のリスク評価をはじめ、様々な病態の解明や肝硬変・急性肝炎の予後予測などの評価を行っています。


2.3D超音波を用いた心臓の定量評価
当院の超音波装置は、従来の2次元画像では描出されなかった微小な形状の歪みを3次元的に解析することで、より正確に動いている心臓の構造を評価することができます。心拍出量・駆出率・左室/左房容積・心筋重量といった数値を解析(定量化)し、心臓の機能を評価することができます。


|睡眠時無呼吸検査(ポリソムノグラフィー検査)
10秒以上の無呼吸・低呼吸などを測定し、睡眠の質(睡眠の深さ・分断の有無)、不整脈の有無、その他の睡眠障害の有無等について診断します。通常、検査には一泊二日入院が必要となります。昼間、仕事中に眠くなる方やイビキが気になる方は睡眠時無呼吸があるかもしれません。

夜間救急時対応について

救急診療に対応できるよう、24時間体制で生化学検査・血球検査・血液ガス検査が実施可能です。

スタッフ紹介

現在、臨床検査技師4名が検査業務に取り組んでいます。専門性を向上させるよう学会や研修会に積極的に参加し、互いを尊重し検査がスムーズに実施できる環境作りを心掛けています。

スタッフ教育・指導スケジュール
  • 1年目:組織の一員としての規律を守り、指導を受けながら検体検査業務を身に付ける。
  • 2~3年目:チームの一員として自立した役割を果たすことが出来る能力を身に付ける。
  • 4~5年目:効率的に正確な検査業務を実行し、新人後輩の指導を行える技術を身に付ける。