FESS:Full-Endoscopic Spine Surgery(完全内視鏡下脊椎手術)

 FESS:Full-Endoscopic Spine Surgery(完全内視鏡下脊椎手術)とは、腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症に対して行われる手術です。MEDのように内視鏡を補助的に用いるのではなく、大腸や胃の内視鏡のようにカメラ自体に処置具が通る穴があり、カメラを通す傷で処置ができます(消化管のカメラとの違いは、FESSのカメラは金属でできており、曲がったりはしないことです)。そのため、この手術の皮膚を切る傷はわずか8mmです。手術中は関節鏡と同じく、術野に水を流しながら行うため、ドリルなど熱による障害は起こりにくくなっています。カメラの画像は4K解像度のモニタに映し出され、良好な視野で手術することができます。局所麻酔、全身麻酔いずれも行う手技があり、局所麻酔の場合は1泊2日も可能です。

整形外科 中尾慎一

※各科の外来診察予定はこちらから

各科の外来診察予定表